俺たちは合流して、新幹線に乗った。



新幹線で3時間―

街から田舎へ、そして街へ、また田舎へ‥


そんな風景の移り変わりを楽しみながら、これからのことを想像していた。




新幹線を降りて、電車に乗り継いで20分。

小さくて少しボロい無人駅についた。


周りは田んぼや山で囲まれていていかにも田舎。


こんなとこの近くに海なんかあるのか!?
と一瞬不安に思ったくらいだ。



無人駅の近くに美波のおばあさんの家はあった。

昔ながらの日本家屋

家の外装にこの言葉がピッタリするだろう。


瓦屋根の門をくぐると、おばあさんが手入れしただろう庭園が広がり、その奥に母屋があり、その隣には納屋や離れがある。


庭には色とりどりの花が咲き乱れ、ちょっとした野菜や果物が育てられていた。




すげぇ‥
住んでみてぇ‥

って思うくらい最初の衝撃は強かった。