●慎吾Side●

俺は一点を見つめていた。


吸い込まれるように…

自然と視線が流れた―…




そのまわりだけ白いベールを纏っているように、際立っていた。



そして俺は嫉妬を抱く。


美波を振り返るすべての男を殴ってやりたい

側にいる晃から離したい

俺のものだって叫びたい





俺、美波を諦められない…


好きなんだ


どうしようもないくらい好きなんだ





この思い‥どうしたらいい??



誰にも気づかれないようにギュッと握った拳を隠した。