「…わかんないよ」 そう俯いてしょんぼりするグレニスの頭に手を置いて、 「まだわかんなくていいよ」 その言葉にちょっとだけ頭を上下に揺らす姿に少しイジらしく感じた。 はっ! 美波のこと忘れてた。 自分でも驚きが隠せないくらいの行動だった。 美波を忘れるなんて。 「夕食の時間になったら教えに来てよ」 グレニスを家の中にいれると美波の隣にいそいそと戻り座った。 少し心臓がドキドキしてる。 美波が近くにいるのに美波をおいて話に夢中になるなんて、初めてのことだったから。