●真琴Side●

スーツケースに着替えや必需品を詰め込んだ。



ふぅ…

もう8時か。


集合時間は11時。
10時半に慎吾が迎えに来るはずだから…
それまでボーッとしとこ。



携帯を片手にベッドに寝転んだ。


目を閉じてても、開けてても、頭に浮かぶのはこれからの旅行のことばかり!!

あぁー楽しみ!!


わたしは胸が高鳴っていた。




コンコン…

ドアをノックする音―‥


「はい‥」

体を起こしながら返事をした。

「真琴‥ママよ。」

ママ??いや、声からしてママなんだけど。声の低さから、いきなり何事かと驚いた。

「どうぞ‥」

ママはゆっくりとドアを開けて入ってきた。


「なに??なんか用??」

ママの表情は不安でいっぱいって感じ。多分…てか絶対に旅行に行くことに対して。


「ママ‥そんなにわたしが信じられない??慎吾を信じられない??美波を晃を信じてよ。」

「信じてるわ‥
けどね、ママ…真琴がケガしないか、病気にならないかすごく心配なのよ。」

「大丈夫。もう子供じゃないんだから。まかせてよ!!」

とびっきりの笑顔をママに向けた。

この顔をするとママはなにも言いかえせなくなる。




もうママたちの過保護にはうんざり…

わたしの正直な心境だ。