「お前、気を付けろよ!」 ニュージー行きの準備をしている美波の部屋でベッドに胡座をかいて座っている。 「なにを?」 俺の方に振り向きもしないで自分の服をキャリーケースにつめながら言う美波。 ちょっとはこっちに向けよな? こっちは心配してるんだし! 「向こうでほいほい知らんやつについて行くなよ?」 くすっと笑って美波は俺の方を向いて言った。 「なに?やきもち? それともホントの心配?」