でも沈黙は破られる。 グレニスのうめき声ともとれそうなか細い泣き声によって。 「…どんなこっこと…聞い…て…も、嫌い…に……ならないから。…………お…しえ…て」 隠せないと思った。 隠しきれない。 …グレニスには隠したくない。 隣で肩を震わすグレニスを見ていたらそんな気持ちになった。 だから、言ってしまったんだ。 今までのこと、全部。 美波への想いも…。