「…えっ!?
いいの??大丈夫なの??」
慎吾と一緒に教室に入ってきて、目の前の席に座る真琴に旅行について話した。
返事はあっさりOK!!
そのことに驚いた。
「うん‥
パパもママも最近緩くて」
真琴の頬が緩んだのを、見逃さなかった。
真琴が行けるという、嬉しさの反面…その瞬間、脳裏に慎吾と真琴の二人が浮かんだ。
「‥慎吾紹介したの?」
恐る恐る真琴を見て言った。
だんだん真っ赤になっていく真琴から目が逸らせない。
優しくて、綺麗で、うっとりするような表情…
慎吾を考えてるとこんな表情になるんだ。
胸が痛いよ…
ねぇ…胸が痛いよ、真琴。
お願いだから、そんな表情しないでよ‥
「うん…」
真琴が静かに頷いた。
紹介したんだ・・・
真琴の両親が慎吾を認めた。
慎吾の両親は前から二人を祝福してた。
もう入る隙なんてまったくない。