はぁ… とため息をついて、天井をまっすぐ見た。 あと2日。 あと2日で留学か…。 たまらない気持ちになって目を伏し、身体を横向きに回転させた。 ――――… ――――――… 「おい!パスポート持ったか?」 「持ったよ、そんなに心配しないでいいから、父さん」 旅行鞄を手にとり、外で待つ車のトランクに詰め込んだ。