●晃Side●


美波が、「山に登ろ?綺麗なとこがあるから」そう言うから朝から山に登る。


上を見上げると真っ青な空が青々しい木々の葉の間から顔を覗かせる。



「もう少しだよ」


少し息をきらしながらも迷うことなく突き進む美波。


ここって案外足場悪いよなぁ?


なんであんな早く登れるわけ?


なんて美波の後ろ姿を見ながら考える。


昨日の告白の返事をわざわざ山に登って…


どんな返事かわかってるから、登るのにもやる気がわかない。