あの日―――…


わたしが慎吾に告白する2週間前…




「ちょっと話あんだけど」


「ん?なに?」


ズボンのポケットに手を突っ込んだままわたしに近寄る晃。


そんな晃にわたしは微笑む。


「今はなんだからさ、放課後とか時間ある? 暇だったら俺ん家来てもいいし」


なにか急用の話かな?


「放課後大丈夫だよ!晃の家でもどこでも構わないよ」


晃の家だけじゃなく、美波の家にも慎吾の家にも何度となく遊びに行ってるから、今さら一人で行こうがなんでもない。


けど、なんだろ?


普段あんまりこれといった用事がない限りは晃から話かけてくることがないから珍しい。


まっ、放課後まで待てば判ることか。