俺は日和の腕を引く。足が重い日和は歩くのが遅い。 「おい」 「…?」 見上げる不安気な瞳。 「歩くのおせぇ。抱いてやろーか」 覗きこんでみれば、日和は顔を赤くして、歩幅を早めた。 「はぁ…」 深い溜め息と一緒に。 「なんで、こんな事になるんですかね」 長い睫毛が伏せられる。 「…俺がおまえと一緒に来たかったから」 俺は日和を握る腕に力を込めた。