「あれっ、二人は知り合い的な〜??」


「‥‥高校の、後輩…。」



ヒロコには、彼氏がいるなんて言ってない。

年下の彼なんて、絶対にバカにされる…。



「そーなんだぁ♪きみ、名前なんてゆーの??」




「…翔貴です。秋山、翔貴。」


…名前、教えちゃうんだ。



「翔貴くん?じゃあ翔くんだ♪アドレスと、番号交換しない?」


「……いいですよ…。」




教えるの?

彼女が、目の前にいるのに。


私は、翔貴くんをみた。


翔貴くんも、私を見ていた。


思わず、目をそらした。



翔貴くんが、今まで見たこともない、冷たい目をしていたから…。










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