「俺はどんな手段を使ってでも、ここを手に入れる。傷つけてばっかりの優チャンより、俺を好きになった方がここは絶対に幸せだよ!」




「おまえ…心愛の気持ち知ってたのか…?」





「見てればわかるよ…優チャンの気持ちもね。」



何もかもわかったうえで、それでも心愛のことを好きなのか…。




「諦めようと思ったよ。でも…泣いてばっかのここを見て、もう我慢できなくなった。優チャンにここは渡せない。」



「…っ、確かに、泣かせてばっかだった…。でも、俺には心愛しかいないんだ…。だから、振り向かせてみせる!!」




俺は、ヒロにそう宣言し、心愛の病室に戻った。










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