「あの、心愛の看病…させてもらえませんか?」




「かん………びょう?」


心愛の母さんは、目を丸くしていた。



「はい。心愛を、支えてやりたいんです。」




心愛の母さんは、少し困ったような顔をした。



「あのね…心愛は、あなたに会いたくないみたいなの。嫌いになったわけじゃないんだけど!…優ちゃんを傷つけたくないって。」




「俺は…傷ついたりしません。心愛のそばにいれることが、なにより幸せだから。」


心愛の母さんは、迷っているような顔をしている。





「好きな奴と、少しでも長く一緒にいたいって思うのは、当然でしょう?」


「…わかった。心愛の入院先を教えます。ただ、きっと心愛は優ちゃんのこと覚えていないから、覚悟しといて。」




「ありがとうございます!」



俺は、心愛の入院先を教えてもらった。










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