‐‐‐*心愛*‐‐‐



「ハァッハアッ……っ」




私は、走って走って、走った。


「ここ!!…っ待てよ!おいっ」



後ろから、悠希が追いかけてるのはわかってた。
わかってたけど、今はただ、一人になりたかった。


ほっといてほしかった。



「……グズッ…………っ」




でも、やっぱり私は女、悠希は男で。

捕まってしまった。



ぐいっ


…悠希に抱きしめられた。





「つっかまーえた♪」










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