パッ


手術室の赤いランプが消えた。



「……!!」


俺と心愛の母さんは、急いで扉に近寄った。



カラカラ…


扉が開き、看護婦と心愛が出てきた。



「心愛?」




俺がそう言うと、心愛は虚ろな目でこっちを向いて、呟いた。


「ゆぅ…疲れたよー‥」

そう言って、にこっと笑ったんだ



俺は泣きそうになるのをこらえて「お疲れさま‥」とだけ言った。




生きててよかった…

戻ってきてくれてよかった…


笑っててよかった…










.