尊「はっ」

和「あ、起きた」


どうやら俺は、気絶していたらしい。

どうして気絶したのかは……全く覚えていない。

だが、なんとなく思い出さない方が賢明のような気がする。


祐「大丈夫か尊ー?」

心配そうな祐也と目が合った途端、ボンヤリしていた記憶が一気にフラッシュバックした。


尊「和佳奈大丈夫か!
 祐也に変なことされたんだろ!!」

和「変になったのはお前の頭だろ」

尊「もう何も言うな!
 和佳奈がどんなになっても俺の気持ちは変わらない!」

祐「尊はキャラが変わってるぞ?」




―――――数分後。




和「私はただ、祐也に第一金玉中の子と会うから、ついて来てくれないかって言われただけだよ」

祐「俺、好きな子がいるんだけどさ……
 デート誘ったのに、日向君が一緒ならって言われて……
 そっちも女一人連れて来いって言われてさ」

尊「なんだ、そういうことなら早く言え」

祐「言う暇もなくお前が殴りかかって来たんだろーが」

和「ん?日向くんって……」

尊「あぁ、多分俺の弟だ」

和祐「マジで!」




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