薫「そんな幸せな生活から早一年、小宮山家には可愛い女の子が生まれた」

千「そうそう、そんな感じ!」

薫「だが、そんな幸せも長くは続かない」

千「ん?」

薫「娘が三歳になった頃から小宮山家の夜の営みは無くなり、

 十歳になる頃には暗闇の中ポツンと夕食だけが置かれるようになり、

 十五歳になるとついに娘にまで「キモい」と言われ、

 唯一家庭を取り持っていた娘が十八歳になって得体の知れない男と駆け落ちし、

 定年退職を来月迎えるというある日、仕事から帰りいつもの様に暗いリビングの電気を付けると、そこには離婚届と書かれた一枚の紙切れが……」

千「勝手に俺の未来を悲惨にするなよ!」




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