薫「いや、言うの忘れてたから」

千「え、どっちから?」

薫「向こうから」

千「マジで!?
 薫が振られたの!?」

薫「……心なしか嬉しそうに見えるけど?」

千「いやいや、人の不幸を喜ぶほど腐ってないからね!?」

薫「………………」

千「で、でもなんで?
 喧嘩でもしたのか?
 あんなに仲良かったのに…」

薫「いや、けっこー前からもうヤバい感じだったんだよ。
 でも今更別れるって言うのも面倒で、ズルズルとここまで来たと言うわけだ」

千「……熟年夫婦みたいだな」

薫「と、いうわけで」

千「ん?」

薫「駅前行ってナンパでもするか」

千「うぇえ!?」




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