いんの?? そう聞こうとしたけど、蓮くんはあたしがしゃべっているというのに口を開いた。 「めぐりんち学校近いな。こんな遅くても間に合うんだぁ」 そう言って満面の笑みであたしを見る。 ……。 あたしは眉間に皺を寄せながらもう一度聞く事にした。 「……何で、いんの?」 「んー?めぐりを迎えに」 ……え。 まさか……。 「蓮くん、昨日のって……冗談、だよね?」 顔を引きつらせながら聞いてみると、蓮くんはキョトンとしながら口を開いた。 「は?冗談な訳ないじゃん」 そしてニコッと笑顔を見せる。