「今度こそ、ホントの恋ってやつ」 「夢から覚めなさい」 即答!!! んな訳あるか!! 「何で!!」 眉を下げながら蓮くんはあたしに顔を近づけてくる。 「昨日のショックでおかしくなってんじゃん?学校着く頃には治ってるから大人しくしてな」 そう言ってあたしは、溜め息をついて歩き出した。 するとその後を慌てて蓮くんが追いかけてくる。 「そんな事ないって!……ホントに!!」 あたしの背中に叫ぶ蓮くん。 ……。 あたしはゆっくりと蓮くんの方に振り返る。