「みなさん、昨日話したとおり、転校生が来ます。萩原暁兎さんです」 「…………」 俺は何も言わず自分の席に座った。 これは本当の俺の性格とは正反対だった。 周りには映画のためって言っていた。 だけど少し怖かったんだ。 俺を覚えられないのが。 4ヶ月後、何しに来たんだと思われることが。