ザキーン、ガツン、シャキーン

フェニックスはアリの化け物の首をはねる。

そしてその身体が後ろに倒れる横を駆け抜け、てじかの自分の倍の高さの木の枝に飛びついて回転し枝の上に乗った。
それから幹に近づいて巻きついていたツルをおろし始める。
「テイシン、早く!」

走るのを忘れててフェニックスに感心してたテイシンがアリの化け物の横を駆け抜けようとする。

しかし、網のような物を持っていたアリの化け物がそれを投げつけられテイシンは頭から足まですっぽりくるまれてしまう。

フェニックスの方へは弓矢が飛んできたのでテイシンのことはいったんあきらめ枝から枝へ飛んで行く。

しばらく飛んで後ろを見るとアリの化け物はフェニックスはあきらめテイシンを肩の上に乗せて去っていくところだった。

ふうー

フェニックスはため息をついて木を降りてアリの化け物の後を気ずかれないよう距離をあけて追い始める。