「エル・ウォルカンへ登る前に樹海があるな。これはやっかいだぞ」

テイシンはフェニックスのリルスの玉から映し出される地図の樹海のところを指差す。

「そうね、どんなとこかわからないから迷いそう。……そうだわ!ドラゴンさんに載せてもらえないかしら?」

フェニックスはガラス玉の瞳を大きくさせて言った。

「あいつにか?俺の荷車はどうするんだよ。命と女の次に大切なんだぞ!」

テイシンは今度は大砲が載った荷車を指差す。

「うーん、……またあとで考えることにしましょう」

その後、二人はまたエル・ウォルカンへと足を進めた。