お茶を飲んでいる間も死んだ、死んでいないといい争っていたが、どちらからともなく笑いだし、二人とも笑い転げた。

「俺たちと一緒にドラゴン討伐に行くか?お前もドラゴンなんだが…」

「いいわよ。ただし、ドラゴンの生息地には入らないわよ。私たちの世界にも守るべき掟があるんだから」

「あぁ、いいぜ。さて、エル・ウォルカンのドラゴンについて何か知っているか?」

「エル・ウォルカン?あんなとこ行くの?あそこのドラゴンは火は吐かないけど、飛ぶわね。あとタマゴを盗もうとすると怒り狂うわ。それぐらいしか知らないわ」

チェ、全然知らないんじゃないか。

「ありがとう。参考になったわ。もう一杯お茶はいかが?」

「もういらないわ」

女の子はそばを離れドラゴンの姿になって飛んで行ってしまった。

他のやつらに殺されないといいがな。

テイシンはドラゴンを見送りながら思った。