ただ…抱きしめて

茉葵に近づいて、頭に手を置く。


そのまま、髪の毛を撫でまわした。


ぼさぼさになった茉葵の頭と、不快そうな顔に吹き出す優人。


茉葵は膨れっ面だ。


部屋へ逃げ込もうとした茉葵の手が止まった、その瞬間。


驚く隙もなく、優人の匂いがすぐ近くにあった。