友行くんへ


何から書けばいいのかな。
私は、心臓の病気で入退院を繰り返していました。


今度も、長期入院……と思っていた時に、友行くんに会いました。


いつもなら、病気の事なんて言わないんだけど、友行くんの目を見たら、思わず本当の事、言っちゃった。


その後、ウソって言ったけど、ごまかせなかったよね……ごめんね。


涙を流させちゃって、本当にごめんね。


そのすぐ後にね、検査の結果が出て、あまり良くなかったらしく、東京の大学病院に転院して手術をすることになり、この手紙を書いています。


この手紙が友行くんに渡ってる頃には、手術が終わっているのかな?


難しい手術なのだそうです。


今、私は、生きているのかな?


手術、成功してるのかな?


もし、もし……生きていたら、その時は、私と一緒に雪を見て下さい。


友行くんの足が早く治るように祈っています。


菜摘より