でも、そんなツリーも その華やかな街並みも 玲奈には眩しすぎる気がした。 ツリーがある大通りから離れ、 細い小道に入る。 しばらく歩き、 一軒のカフェに入る。 カフェのマスターは、 玲奈が何も言わなくても いつもの席に案内してくれた。 そう、玲奈は毎年、 このカフェでクリスマスを過ごす。