ついってなによ?




ツッコミを入れようとした途端耀はあたしの手を握って口を開いた。




「芽衣は俺の事好き?」




「え……」




いきなり聞かれたあたしは、ギョッとする。




突然何でそんな事聞くんだろう。恥ずかしいじゃん。




真っ赤になって俯くと、耀はあたしの肩に頭を乗せてまた聞いてくる。




「ね?好き?」




「う……」




出た……。詐欺だ。その上目遣い……。




あたしの肩に頭を乗せて見つめてくる耀は上目遣い。




その顔はそこらの女の子以上に可愛い。




顔を見たあたしはこれ以上ないくらいに顔を赤くした。




答えられないでいるあたしを耀はいつまでも見つめてくるから、あたしはその視線から逃れる為に視線を逸らして答えた。