黒いスーツの王子様

まだ視界は真っ暗なまま。


けれど

がやがやとした
音だけ聞こえてくる‥












「‥いくぞー!!!
3・・2‥‥‥‥‥1ッ!」













―――――!!!






祐輔の掛け声があったあと、

勢いよくキャップ帽を外され
急に目の前が明るくなる。













「・・・・・!」













「びっくりしたぁ〜?♪」



祐輔が隣で
ニカッと笑う。














「‥なにコレ?」






目の前の光景をみて

固まってしまうあたし。


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