黒いスーツの王子様

「祐輔さん、お疲れ様。」

「おうッ!俺も一服しよ〜」



真由と祐輔さんの会話。

祐輔さんの話し方からして‥
いつもの祐輔さんだ。


さっきの祐輔さんの顔は、

あたしの
勘違いだったかな?




ゆっくりと燃える写真を

見ながらそう思った。








「希。なにやって……」



タバコを出しながら、
あたしに近づく祐輔さん。


あたしの手に持ってる
燃えている写真に気付くと、

何も言わないで
あたしの頭を撫でてくれた。






祐輔さんに頭を撫でられると‥

ドキドキもするけど、


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