「ねぇ、涼」

「言わねぇーぞ」

「そうじゃなくて」

「じゃぁ、なんだよ」

「今年もよろしくね」

「えっ?」



歩きながら、涼が私を見た。



ちょっとキョトンとしていた表情が、笑顔に変わった。