そして誓いの言葉を絆に

包み紙を完全に外して、箱を開けると、やっぱり予想通りの物が入っていた。



涼と同じ機種で色違いの携帯電話。



よくよく考えてみたら、涼は時々自分の携帯を私に貸して、使い心地を確認したり、色は何がいいか、とか話していたよね。

まさか、この日の為のリサーチだったなんて、考えてもいなかった。

普通に考えたら、こんな高価な物……受け取れないよ、ね?



「涼」

「返品不可、って言ったろ?」

『受け取れない』って言おうとしたら、涼にそう切り返された。