うわっ……ドキドキする。

いくら私より1つ下とは言え……涼のご家族に会うのは、これが初めて。

涼と私のお母さんのように面識があったならいいけど、私と涼の弟さんにはそんな接点は無いもんね。

初対面で印象悪く思われないように、気を付けないと……。



ガチャッ

私は助手席のドアを開けた。



「こんばんは」

まずはちゃんと挨拶を。



すると。



ぷっ

涼が笑い声を吹き出した。