私は携帯電話の写真データーを開いて、この部屋で2人で撮った写真を待ち受けにした。



朝までだからいいでしょ、涼?



被っていた掛け布団から顔を出し、部屋の電気を消して、携帯電話を握り締めた。





『おやすみ』

涼の言葉を思い出す。



「おやすみ、涼」

涼が優しく言ってくれる『おやすみ』のおかげで、今日もいい気分で眠りにつけそうだよ。