♪~♪~♪

その時、涼からの着信を知らせる着メロが鳴った。



私は自分のベッドの上で、部屋の外に声が漏れないように、掛け布団を頭から被って電話に出た。



「もしもし」

『もしもし、美雪。まだ起きてたか?』

「うん。今日の事、いろいろ思い出していた」

『そうか……よかったな、いい誕生日になって』

「うん! 涼も、ありがとう」



すると、電話の向こうで涼が笑った気配がした。