親友だからこその私の行動だった。 繭里が保健室を出ていったあとに 私の足が自然と屋上へ向かっていた。 誰もいないただ風がヒューヒュー吹いているだけの屋上に 私は立っていた。 「繭里…ごめんね…」 私の足元に広がる学校の風景。 私の地。 目を閉じて覚悟を決めた。 すると、ふっ。と風が通り過ぎた時。 バサッ。