再会出来ることを
信じながら…。






「……瀬南ッ?…奏斗くん行っちゃったね…元気出しなよ?…まぁ落ち着いてからまた、遊ぼねッ!!」


「…ぅん…。」





繭里の言葉は今のアタシには届かなかった。

ゴメンね……。






アタシが奏斗くんを想う気持ちに嘘はないと思ったから、




自分ではどうしようもないくらいに落ち込んでいた。





ううん、命の恩人でもあったから感謝をする事を忘れていたんだ。


その申し訳なさにもアタシの心のなかはぽっかりと穴が開いていた。





立ち直れるんだろうか…。


そんなことを、
思う余裕なんてなかった。