祐「誰だ、あいつ」


流「淳志くん…だよ」


祐「あぁ?あの、宇佐美の弟のか?あいつは、地下で感染した上に化物と落ちたんじゃ?」


流「その筈だったんだけど…」


流架は驚きを隠せない様子だった。


淳「………」


J「なんで抑制薬なんて射ったの?今、良い所だったのに…」


Jはガッカリしたように言った。


淳「もう…もうこんな事、止めよう…J」


J「?」


淳志の問いかけに少し頭を傾げる。


淳「俺…気付いたんだ。こんな事したって…意味がない。無駄に俺のような人を作るだけじゃないか」


J「………」


Jは無表情で聞いている。

淳「何をしたって由李は戻らない……。憎しみや悲しみは誰も救わない。だから…だからっ!―」

淳志が必死に訴えていた瞬間…


ドスッ……


嫌な音が響いた。


淳「なっ……?」


淳志の胸にJの体から伸びている白い物が体に突き刺さっていた。


「!!」


J「…ガッカリだよ、淳志。もう君はいらないよ」


ズルッ


淳志の中から今までの寄生虫とは少し形状の違う寄生虫が出てきた。


その寄生虫をJから出ている寄生虫が引き込んで、Jの中に戻って行った。


淳「あ……」


ブシュッと胸から血が吹き出す。


ドサッ


そのまま、床に倒れた。


J「あーあ、本当ガッカリだよ。もっと役にたつと思ってたのに…」


遊「淳志!っ!」


夕「ダメ!動いちゃ!」


ボロボロな体で駆け寄ろうとさ遊志を夕花が止めた。

淳「う……」


胸は抉られたかのようになっていて、かなり出血している。



J「本当…。折角、わざわざあの子、殺したのに意味なくなっちゃったじゃないか」


淳「……えっ?」


Jは恐ろしい一言を言いながらしゃがんだ。


その顔には笑顔…悪魔のような子供のような笑顔が浮かんでいた。