裕「んじゃっ、続けまーす!今、超ナイスな事言ったこの子は小畑 夕花ちゃん!で、そこの一見不良の金髪のちびは夕花ちゃんの彼氏の宇佐美 遊志で隣に居るのっぽくんは遊志の弟の淳志!これで皆、紹介し………」




その時、殺気がした。




淳・夕「あっ…」




夕花と淳志は止まった。




遊「てめぇ……今、なんて言いやがった…?」




低く押し殺したような声が機内に響いた。




裕「へっ?」




見てみると遊志の額には青筋が立ってる。




遊「金髪の…なんだって?」



裕「あぁ、金髪のちび?だってお前弟より小さいんだもん。俺、最初淳志が兄ちゃんだと思ったし」





笑顔で言う裕大。



遊志の額にみるみる内に青筋が立っていく。




裕「それがどうかした?」



ブチッ




全く何も感じない裕大の態度に負のオーラが増した。




淳「兄さん、落ち着いて!こんな所で騒いじゃ……」



慌てて淳志がなだめにかかったが、遅い。




遊「ンの野郎っ!誰がチビだぁ!!」




ビリビリと響くぐらいの声だ。





裕「へっ?」




裕大は唖然としてる。




淳「だっ…駄目だよ 兄さん!大野さんは兄さんの事まだそんなに知らないんだから!」




遊「うるせぇ!!ぶっ飛ばしてやる!」



淳「止めてってば!」




淳志が後ろから押さえる。



遊「離せ!!こいつだけは絶対殴る!」



淳「ちょっ…夕花さん!すみませんが手伝って下さい!俺だけじゃ押さえきれません!」




夕「ちょっとダーリン止めなよ!!」




夕花も淳志に加わった。




裕「…み…みみ、みたいだな…」



み「裕大何か言った?」



裕「いや、なんでもないです」



これから「ちび」だけは言っちゃいけないなと心に書き留めたウチ等だった。