「……じゃあ、帽子をなおす、とか?」 「あぁ。じゃあ、そうする。」 宮田さんはにっこり笑った。 「あ、ドア閉まっちゃうよ?」 「えっ?あ!…ありがとうございました!」 私は急いで電車をおりた。 電車の中で宮田さんが笑いを押さえてるのがわかった。 なんかいつも恥ずかしい思いしてるような…、 私は頭を下げた。 電車が出発した。 宮田さんは小さく手を振っていた。 来週の土曜日が待ち遠しい。 _