ってか、熟年夫婦じゃないんだから、何が「飯!」だよ!!


あたしがご飯作るのを当たり前に考えないで欲しいよね?


組長室を出て、キッチンへ向かい冷蔵庫を開けたあたし。


「・・・うっ。何も無い」


本当に何も無くて、ミネラルウォーターしか・・・入ってなかった。


「買い物・・・行くしかないかなぁ」


仕方なく、鞄を持って買い物へ行こうと三枝へ一言声を掛けに行った。


「三枝~。ちょっと買い物行ってくるね」


「あ、はい。気を付けて行ってらっしゃいませ」


三枝はいつでも執事っぽいんだけどなぁ~。


「俺も行く」


「え”っ??」


思わず聞いたその声に、濁点を付けて返してしまったあたし。


「あ”っ??」


濁点返しされた・・・・・・


何であたしが龍と一緒に買い物に行かなきゃなんないわけ?


何で?と目で訴えていると、


「ピーマン。買われたら困るからな」


ちょっと目を伏せながら答えた龍。


「ピーマンっ??」


ピーマンって何?なんかあったっけ?