「いーじゃん!翔っ」 「まじムリっっ!」 女の人…。 同じクラス、なのかな? そこには仲良さげにじゃれあうお兄ちゃん、とキレイな先輩。 あたし、お兄ちゃんと不釣り合い…? お兄ちゃん! て声をかければいいのに。 ドアのかげに隠れちゃった。 さっきまでうきうきしてたのに、一瞬で沈む。 「お兄ちゃ…ん。」 あたしの声は騒がしいクラスの音にのまれていった。