「今日の朝早く出かけたのも嫌がらせを止めるため?」 「そうだよ、ちゃんと話はつけたから。」 不意に涙が頬を伝った。 「…ないよ…意味ないよ!おにっ、ちゃんに…迷惑かけないように…ひくっ。」 「紗柚…。」 お兄ちゃんが私を抱きしめる。少し汗ばんでいて…、でも嫌じゃなくて。