「あー…ごめん!きっと篤には知られたくないんだとは分かってたけど、篤に問い詰められて…。でも嫌がらせを止めたのは俺じゃないぜ?」 「え?」 じゃあ、もしかして。 「きっと篤の仕業だろうな。妹が可愛くてしかたないって感じだしー…って!紗柚ちゃん?!」 「ありがとうございました!」 あたしはすぐに走りだした。 先輩の声は耳から抜けていった。