「亜衣、風呂あいたから。」 「うっうん…。」 お兄ちゃん、シャンプーの匂い…。濡れた髪、よれたTシャツから見える鎖骨…。 「なに?欲情しちゃったの?」 「よっ欲情?!」 お兄ちゃんは、あたしの唇を指でなぞる。 ぞくぞくする。 「お兄ちゃんっ!からかわないでよ…っ。お風呂入ってくるっ。」 あたしの気持ちなんて知らないで…。