「お兄ちゃんっ!早くしないと遅刻するよ?!」 そう言って、あたしはお兄ちゃんの布団を一気にはがす。 「さむ…。」 スウェット姿でだらしなく寝ているこの人は、 あたしの隣の家に住んでる2つ上の翔(しょう)。 お兄ちゃんのお母さんに頼まれて毎朝お兄ちゃんを起こしにきてるのだ。