あたしは男より友達って感じだったし、その時まで付き合った人は一人だけ。


体の関係があったのもその人だけだった。


その人、“あつし”とはヤンキーだった中学二年から高校一年の秋ぐらいまで付き合った。


でも高校一年の夏にお母さんが死んで、あたしは何も考えられないくらい落ち込んでた。


京子やりぃは毎日っていってもいいほどあたしと一緒にいてくれた。

…何でだろ?
あつしよりも京子達といる方が気持ちが落ち着けた。



あつしとはお父さんのことで荒れ始めた頃から付き合ってたし、まっすぐで硬派で強くてたくましいとことか…本当にに大好きだったけど、お母さんが死んで色々落ち着くまでしばらくあつしと会わなかった時に、あつしは女と遊んでた。


まっすぐで筋の通った男と思ってたのに…そうじゃなかった。


あたしの気持ちなんて何も分かってなかった。