マンションに着いたあたしは部屋の電気をつけた。


『ただいま…』




誰もいない部屋に一人でつぶやいた。


返事をしてくれる相手は誰もいない…お母さんが死んでからは。



聖夜は時々あたしより仕事終わるのが早い日は家で待っててくれたっけ…



『おかえり』って言ってくれたっけな…。





あたしはそれがすごく嬉しかった。



どこかにデートに行くより、おいしいものを食べるよりなにより…

聖夜がおかえりって言ってくれることが一番嬉しかった。