夏と秋の間で・乙




「いや、遊園地が良いよ。遊園地にしよう。」


 亜紀がそういうものだから、結局二人は遊園地に行くコトになったのであった。



「そうだな。テストが終わったら、遊びたいものな。」



「うん・・・・・ありがとう、望巳・・・本当に嬉しいよ・・・。」



 そのお礼は本当に小さな声だったが、彼女の本心から出た言葉だというのは考えなくても分かった。



 誘ってよかった・・・。



 彼女の顔を見た瞬間、心から思った。